飼い猫になぜ鈴をつけるのか

有名なイソップ童話に「猫に鈴をつける」というお話があります。
これはある家に住むネズミたちが、猫の爪に脅かされない方法を考える会議で猫の首に鈴をつければよいという結論に至るものの「誰が猫に鈴をつけるの?」ということに気がついて結局話はまとまらなかったという寓話となっているものです。

そのお話の内容はともかくとして、古くから飼い猫の首に鈴をつけるという習慣は世界各国で持たれていたということが伺えます。

日本においても飼い猫の首に可愛らしい鈴をつける人は多くいますが、そもそもとして「なぜ猫に鈴をつけなければいけないのか?」ということを真面目に考える人はあまり見られません。
猫の首輪については、脱走をしてしまった場合の連絡先を記したり、ノミよけにするといった目的がきちんと設定されていますが鈴の部分についてはあってもなくてもよいという感じです。

結論から言うと、猫の首に鈴をつける理由は飼い主にとって猫の居場所がわかるようにするためです。
なんだ最初のイソップ童話と同じじゃないかと思うところですが、実際のところ猫という動物は音もなく歩くことが得意であり、運動能力も高いことからときに人の思いもよらないような場所に忍び込んでいたりします。

そんなときにあらかじめ音が響く鈴を猫につけておくことで、猫を呼びたくなったときにすぐに発見することができるという大きなメリットがあります。

猫の鈴のメリット・デメリット、注意点

猫の居場所がわかるようになることの最大のメリットは、猫の事故を防ぐことができるということです。
猫を飼ったことがある人なら経験があると思いますが、猫は本当に素早く意外なところに忍び込みます。
例えばデスクの引き出しを大きく開いてほんのちょっと目を離しただけで、引き出しの裏側のスペースの中に入り込み、知らずに引き出しを強く閉めたら中から大きな叫び声が聞こえたなんていうことが起こります。

また、出かけようとする直前になると猫の姿が見えなくなるというのもイエネコあるあるで、出かける前にケージに入れる必要があったりこれから外につれていかなければいけないときに猫を探すだけでかなりの時間がかかるということが起こります。

そんなときに鈴がついていれば少なくともどこらへんにいるかいないかがわかりますので、安全に猫を守り出かけることができるようになります。

一方でデメリットとなるのが、猫自身がその音に強いストレスを感じる場合があるということです。
そのあたりは猫次第ですが、中には首輪をつけることも激しく嫌がる猫もいたりします。
どうしても嫌がっているのに鈴をつけてしまうと、ストレスから隠れたまま出てこなくなったりパニックを起こしたりということが起こります。