突然変異の珍しい猫

猫の品種には突然変異で現れた個体が純血種として認められている場合があります。
キムリックも突然変異的に誕生した品種で、元々は17世紀過ぎにマン島に持ち込まれた猫が土着化したマンクスという短毛種の猫が元になっています。
短毛種であるはずのマンクスから偶然という形で誕生したのは長毛種のキムリックなのです。
つまり、元々はマンクスもキムリックも祖先は同じで、毛の長さが違うという点だけが両者の違いになります。

現在、キムリックは世界各地で飼育されており純血種としてもアメリカで公認を受けている立派な品種です。
ただ、繁殖させるのはとても難しいといわれており、親と同じようなキムリックが誕生する可能性は4分の1だとも言われています。
元々突然変異で生まれた個体と長毛種の個体を交配させて誕生した品種なので、同じように交配をしても全く同じ子猫が誕生しないのです。

キムリックが一般の人にも紹介されるようになったのは1960年代のことで、人気が出てきたのは1970年代のことです。
今のところ純血種の品種として認めているのはアメリカだけで、イギリスでは認められていません。
ちなみにキムリックという名前はイギリスのウェールズ地方で親しまれていることから、ウェールズ族のという意味を持つキムルーが語源になっています。

キムリックの特徴と性格

キムリックの大きな特徴と言えるのがしっぽの形です。
完全にしっぽが存在していないと言えるほど尾が短い子はランピーと呼ばれており、尾の長さが短い順にランピーライザー、スタンピー、ロンギーという種類があります。
ランピーに関しては希少価値が高いとされており、高額な値段で取引されるとも言われています。

前足は後ろ足よりも短いので、ウサギのように跳びはねるような走り方をすることも特徴的です。
身体能力がとても高いことがよくわかるのは高い所から飛び降りてもしっかりバランスを取れることです。
本来であれば猫はしっぽの長さを利用してバランスをとるものですが、キムリックはしっぽが短くてもしっかりバランスをとれるのです。
人間に例えると体操選手のようなバランス感覚の持ち主と言えます。

とても賢くて飼い主に対して忠誠心を示すような猫なので飼い主にとっては飼いやすい猫です。
穏やかな性格をしていますが人見知りをする子もいるため、飼い主以外にはなかなかなつかない場合もあります。
高い所よりも低い所が好きなので床でゴロゴロしている姿を見かけることも多いです。

キムリックのお手入れ

長毛種なので朝と夕方の一日二回ブラッシングをしてあげましょう。
元々繁殖が難しい猫なので、日本ではなかなか目にする機会がないとされています。
もし飼育する機会があれば、大切に飼育してあげるようにしてください。