コーニッシュレックス

英国生まれの突然変異種のカールした毛を持つ猫

20世紀半ば、英国コーンウォール州のとある農場で飼われる雌ネコが生んだ仔猫の内、1頭が全身カールしたフワフワの毛を持つ珍しい猫だったことから、コーニッシュレックスの育種がスタートします。
この子猫は突然変異種であったため、遺伝学者でもある獣医に助言を得ながら、巻き毛猫の固定化を目指す育種計画が進められます。

コーニッシュレックスの名称は、最初に見つかったコーンウォール州の人々を呼ぶ際の「コーニッシュ」と学術的に巻き毛を意味する「レックス」を組み合わせた造語です。

育種は順調に進み、とても高い発現率でカールした毛を持つ猫が誕生するようになりましたが、育種には多大な費用が掛かるため、費用負担に耐えられなくなり、一時、絶滅の危機に陥ります。
その後、繁殖を引き継ぐブリーダーたちが現れ、その努力が実り、1957年には初めてこの猫達が英国から米国に輸出されるに至ります。

奇しくもこの時代に、米国においても、突然変異でカールした被毛を持つ仔猫が生まれています。
この英・米の2種の巻き毛の猫たちは、直接の血筋関係にはありません。
米国産のカールした被毛の仔猫はアメリカンレックスとして、育種が進められるのです。

スリムな体で優れたジャンプ力を有する小型の猫

何といってもカールした被毛が特徴で、スリムな体型に逆三角形のシャープな顔立ちに通った鼻すじ、アーモンド形でやや吊り上がった目、大きな耳が印象的です。
体全体がスリムでスラリと長く、しなやかな筋肉を持ち、優れたジャンプ力を持ちます。

甘えん坊のコーニッシュレックスとの上手な付き合い方

人懐っこく、甘えたがり屋さんで人の様子をよく見ていて、隙を見て足をよじ登ってきたり、成猫になっても抱っこを好みます。
しかし、やや神経質で繊細な一面もあり、多頭飼いの場合は相性をよく見る必要があります。

知的能力が高い反面、成猫になっても幼児性が残る猫で、いつまでも遊びたがります。
タワーやおもちゃなどを用意すれば何歳になっても楽しそうに遊びます。

後ろ足の筋肉は特に発達しており、高い所へ駆け上るのが得意です。
危険な物を家具の上などに置かないよう、片付けなくてはいけません。
躾は難しくなく、飼育しやすい猫ですが、1人で留守番する時間が長い家庭や他のペットへの嫉妬はストレスで体調を崩す原因になります。

注意が必要な疾病

まだまだ新しい猫種なので、育種過程での近親交配の影響が残っています。
遺伝的に出現しやすい疾病として、「肥大型心筋症」があります。
健康なはずなのに、ぐったり疲れた様子を観察したら早めの病院受診が必要です。

特有の被毛は夏季の紫外線と冬の寒さに弱いので、エアコンでの適切な温度管理や外出時の着衣などの対策が必要です。
後ろ脚の筋肉は強いのですが、前足はやや弱いので、特に若年期まで高い所から飛び降りるときの足場が必要です。