バーミラ

バーミーズとチンチラの間で誕生

英国の女性繁殖家の飼う雄のチンチラペルシャが、繁殖家の意に反して雌のバーミーズと交雑してしまいます。
ところが、生まれた子猫達が素晴らしいシルバー色の毛を有していたため、ブリーダーたちの関心を惹きつけ、計画的な交配による育種が始められます。
その結果、作り出されたのがバーミラです。

バーミーズとチンチラの交配によって生まれた猫種のグループは総称してエイジアンと呼ばれました。
このエイジアングループは、毛のカラー別にバーミラ、スモークなど4タイプに分類されます。
バーミラの名前は、育種を始めた女性やブリーダーたちの発案で、バーミーズの「バーム」にチンチラの「イラ」を合成して付けられたものです。

珍しい少数派の猫種ですが、日本における知名度も少しずつではありますが上昇傾向にあります。

スレンダーで筋肉質な中型猫

筋肉質でスラリと四肢が細くスマートな体形で、尻尾は長くストレート、中型猫ですが筋肉質な体形は短毛と相まって外見よりもずっしりとしています。
また、バーミラは毛先の半分近くが地の毛色と違う濃色系のシェイデッドです。
特に、顔は短毛であるため目元にまるで「マスカラ」を付けたように、濃色が眼を囲んでいるかのように見えます。
シェーテッドの毛は、バーミラ特有の最も特徴的なものといえます。

温厚で知的で人懐っこいバーミラ

バーミーズとチンチラの性格を強く引き継いでおり、バーミーズの甘えたがり屋な人懐っこさと、チンチラの穏やかな性格が特徴的です。
両種の性格を程よくミックスして引き継いでいるので、個体差はあるものの、基本的にむやみに甘えることは少なく適度な距離感をもって接してくれます。
知的能力が高く、しつけも手間がかからず、初めて猫を飼う方にもバーミラは飼いやすい部類に入ります。

気を付けてあげるべき疾病と予防法

バーミラは、基礎猫とされたチンチラペルシャから遺伝的に、「多発性のう胞腎」という疾病にかかりやすい体質を受け継いでしまいました。
この「多発性のう胞腎」という疾患は腎臓に小さな水泡ができる疾病で、腎機能の低下が起こり、放っておくと、やがて慢性腎不全に至ります。

現在のところ、この病に対しては有効な治療法が見つかっておらず、早期に発見し、投薬や食事管理で進行を遅らせる以外には治療方法がありません。
水分の多飲で多尿な症状やいつもに比べ元気がない様子が続いたら、躊躇なく、早期に病院を受診するよう心掛けてください。

また、バーミラ特有ではありませんが、一般的な遺伝的疾患として、角膜炎や結膜炎等の目の病気や、歯周病、アレルギーなどに注意する必要があります。
日頃から目や歯、皮膚などを十分観察してあげることが大切です。
そのため、ブラッシングや歯磨きなどを抵抗なく受け入れてくれるよう、子猫時代から慣らしておくことがポイントです。