ブリティッシュショートヘア

祖先はローマ時代にさかのぼる

英国原産のブリティッシュショートヘアの祖先は古く、紀元200年頃、ローマが英国を侵略した時代までさかのぼります。
そのとき農業が英国に取り入れられたのですが、倉庫の農作物をネズミから守るハンターとして猫を連れて来た際の子孫という説が有力です。
連れてきた猫はエジプト由来の短毛猫との説もありますが定かではありません。
時代が流れ、19世紀頃の英国では、ハンターとして優れた自国産の猫種を作ることに熱心なブリーダーが増え、交雑による育種が進められます。

19世紀半ば過ぎには初めてのブリティッシュショートヘアがキャットショーで各賞を総なめにするほどの人気を博します。
その後も育種が続けられ、20世紀に入ると品種のスタンダードが確立されるのです。

別名やニックネームも持った異色の猫

その時代にはこの猫は「ブリティッシュブルー」と呼ばれていました。
理由は、この時代はシルバーブルー色が好評で、キャットショーに出展されたブリティッシュショートヘアも青っぽい色のみだった事によります。
20世紀前半から半ばには、第一次及び第二次世界大戦の影響もあり、人気が落ちていきます。
しかし、1980年頃になるとブリーダーの努力で大型の体型から中型へ改良が進み、再度人気が復活するのです。

この猫は、17世紀に欧州の移民が米国へ向かうときに、ともに渡ったと伝えられ、アメリカンショートヘアの基礎猫とされるほど両種の外見は似ています。

ところが、人懐っこいアメリカンショートヘアと比べるとブリティッシュショートヘアは神経質なところがあり、気難し屋な面を持ちます。
その性格と、風格のある振る舞いのため、英国内では「猫界のウィンストン・チャーチル(英国の首相でありノーベル賞作家)」と称されたりします。
このことからも、英国では最も古い猫として、イギリスの誇りとされていることが分かります。

また、英国の作家キャロルの童話「不思議の国のアリス」に出てくる神出鬼没な猫「チェシャ猫」のモチーフともいわれ本当に現地では親しみを持たれているようですね。

ガッチリした短めの足を持ち丸顔で中型の猫

やや短めの足ですが、体形も足もガッチリとしていて、ふと短い尻尾が特徴です。
また、頬や口先が丸く、目も丸く両目は離れ気味、耳は小さく離れ気味、鼻は短め、首が太いので顔全体が真ん丸に見える角度があります。

気を付けてあげる疾病と予防法

猫の血液型はA型が大勢を占めますが、ブリティッシュショートヘアは珍しく、全体の5割以上がB型です。
そのため、治療のために輸血を要する時や、出産等の際は注意が必要となります。

猫は異なる血液型の輸血に敏感で耐性が弱く、輸血のショックで死に至ることさえあります。
また、母猫と子猫の血液型が違うだけでも、死産の場合もあるのです。
万一のとき慌てずに済むように、血液型を知っておく必要があります。