アメリカのブリーダーの遺作として作り上げられたボンベイ

米ケンタッキー州のキャットショーで複数回の受賞経験を持つ女性猫ブリーダーが、人生の「遺作」に残そうと作出されたのがボンベイです。
そのブリーダーは理想の黒猫を作ろうと試行錯誤を繰り返すのですが、当初は「貧弱なアメリカンショートヘア」のような猫しかできませんでした。

さらに熟考の上、バーミーズの雄とアメリカンショートヘアの雌が選抜され、交配の結果、艶のある被毛とゴールド色の眼を持つ理想的な黒猫が生まれたのです。
この猫達は印度に棲むクロヒョウを彷彿とさせる容姿を持つことから、ブリーダーはこの新しい猫を印度の街の名をもらい「ボンベイ」と名付けます。

ブリーダーはこの成果に満足することなく、さらにこの猫たちを土台に、ボンベイを増やし遺伝の多様化を図り、さらに優秀な猫種を育てようとします。
当初はブリーダー仲間から高い関心を寄せられなかったため、苦労してこの猫たちを育ててくれる飼い主や繁殖家を見つけ出さなくてはいけませんでした。

その後、少しずつ育種と繁殖の協力者も増え、血統登録機関の定める登録要件を満たすまで個体数を増やし、ボンベイ愛好家倶楽部も設立します。
1976年になって、やっと新品種として登録機関に認定され、その後は次々と多くの血統登録機関の認定も得ることになります。

その後のブリーダー達の努力の成果により、ボンベイは1990年以降、米国のキャットショーにおいて次々に大きな賞を受賞するに至るのです。
「ブリーダーは生きた傑作を求めるアーティストである、猫達はその結実」と語る当初の女性ブリーダーは、「遺作」を完成させて神のもとに召されました。

小さなクロヒョウのようで明るく活発な性格

小さなクロヒョウのような艶のある被毛に覆われた美しい筋肉を持つ体にゴールド色の大きな目をした短毛種のスラリとしたイメージの中型猫です。
ポピュラーなタイプの黒猫と違い、細くて短い毛が密生しており、ビロードのような滑らかな手触りです。
引き締まった筋肉質で短毛なこともあり、見かけよりも重みを感じます。
標準的な体重は、オスで3.5~5.5kg、メスで3.5~5kg程度とされています。

性格はアメリカンショートヘアの血を引き継ぐ人懐っこい性格と、バーミーズから引き継いだ優しい性格を併せ持ちます。
犬のように明るく、忠実に接してくれ、知的で活発な性格で遊ぶことも大好きです。

ボンベイの性格と飼う時のポイント

活発で好奇心旺盛、かつ、運動量の多い猫です。
高い所への上り下りを好みますので、家具の上は片付け、安定感のあるタワーを準備してあげましょう。
犬のように忠実な性格なので、トレーニングすれば投げた球を拾ってこさせたり、リードを付けて散歩に行ったりすることもできます。