ジャパニーズボブテイル

日本の土着猫をアメリカ人が注目

ジャパニーズボブテイルは、国内ではどこにでもいた、誰も珍しいとも思わなかった日本の土着の猫です。
尻尾が捻じ曲がり、ガッチリした中型猫で、ネズミ駆除のワークも人と戯れるペットとしても人の役に立つこの猫に注目した米国人女性が現れます。
20世紀の半ばに、その米国人女性は、米国在住の友人にオスとメスの2頭のその日本土着の猫を送り、自らも米国に帰国するとその繁殖を開始します。
あわせて、日本からこの猫達を買い取り、米国において、「ジャパニーズボブテイル」が注目を集めることとなったのです。

希少な高級猫から庶民と暮らす猫へ

日本国内ではどこにでもいた猫ですが、この猫の素性は定かではありません。
古代の書物では9世紀には天皇たちに飼われていた黒猫として、10世紀には唐猫として記されています。
どちらの猫も交易のあった中国から持ち込まれた貴重な贈り物でした。

平安時代後半には、天皇だけでなく貴族の生活記録の中や各種物語中も猫は登場します。
「枕草子」には、白色と黒色の混ざった猫が描かれていますし、「源氏物語」にも子猫が登場しています。
この時代までの猫は、希少だったので愛玩目的でのみ飼われ、放し飼いでネズミを捕まえさせるなどということは考えられていませんでした。
源氏物語に登場する猫も、紐を付けて飼われています。

江戸時代には猫の希少性も無くなり、庶民の暮らしの中にも溶け込んでいきます。
このころには多くの書物や浮世画などの中に、ジャパニーズボブテイルの原型と思われる猫が、庶民と暮らす姿が描かれています。
江戸時代の初期に作られた日光東照宮に彫刻された小さな猫が眠っているのは、「猫が寝っていられるほど平和な世になってほしい」との希望が込められていると伝えられます。
さらに、徳川綱吉の時代に「生類憐みの令」が出されると、江戸の町では一気に猫が増えたのです。

筋肉質で短い尻尾が曲がっているのが特徴

体全体が筋肉質で、短い尻尾はねじ曲がった状態で固定しています。
横から見たイメージは少し横に長い四角い箱のようなスタイルです。
標準的な体重は4kg程度でいわゆる中型猫の体重です。

人懐っこいが大人っぽいジャパニーズボブテイルの特徴

知的で、理解能力にも優れ、社交的でもあるので他のペットともうまく付き合えます。
すこし大人っぽい面もあり、むやみに甘えてきたりはしません。

筋肉質ですが肥満体質でもありますので、運動不足に陥らないよう遊べるスペースを確保したり、キャットタワーを用意したりして、運動量を確保できるように注意してあげましょう。
またバランスのとれた食事の質と量にも留意が必要です。

賢い猫で、躾も難しくはありません。
ただ、わがままな面も持ち合わせていますで、トイレや爪とぎ、歯磨きなどの躾は子猫時代からきちんと身に付けさせましょう。
毛の手入れは短毛種なので、週に2回程度ブラッシングするだけで十分です。