バーミーズ

アメリカとイギリスで進化した猫

バーミーズは元々ミャンマー原産の猫ですが、アメリカとイギリスで進化を遂げた猫として知られています。
ミャンマーがビルマと呼ばれていた1930年代頃、寺院でウォンマウと呼ばれて飼育されていた猫をアメリカ人の医師が譲り受け、ウォンマウとシャムを交配させたことでバーミーズの原型を作ったと言われています。
シャムよりも淡い色で、ダイリュートという独特の色合いでした。
色がよく似ていたバーミーズ葉巻から名付けられたと言われています。

バーミーズは体が丸みを帯びているアメリカン・バーミーズと、すらりとした体が特徴のヨーロピアン・バーミーズという種類があります。
日本でよく親しまれているのはアメリカン・バーミーズで、ヨーロピアン・バーミーズはあまり見かけることはありません。

ヨーロピアン・バーミーズは19世紀にイギリスにやって来て繁殖が行われて人気が高かったのですが、シャムとよく似ていたことから交配がされて純血のバーミーズがいなくなってしまったという失敗談があります。
その後、1949年にアメリカからペアを連れて来て再度繁殖させたことでヨーロピアン・バーミーズが復活を遂げたとされています。

バーミーズの特徴と性格

アメリカン・バーミーズは全体的に丸みのある体格をしているのが特徴です。
実際に抱いてみるとわかりますが、ずっしりとして見た目よりもかなり重量感のある抱き心地です。
サテン地のように光沢と触り心地が気持ち良い被毛を持っており、キレイな毛並みをしています。

ヨーロピアン・バーミーズはアメリカンよりもスラっとした印象を受ける体格をしています。
筋肉質ですが脚の長さがスラっと見えることからスタイルが良い猫という印象を受けます。
光沢がある毛質は体にしっかりと密着するように生えています。

アメリカンとヨーロピアンの違いは被毛の色にも見られます。
アメリカンは4種類しかありませんがヨーロピアンは11種類もの色合いが認められています。
これはアメリカンにはない遺伝子をヨーロピアンが持っているからだと言われています。

性格はどちらも人になつきやすくて頭が良いと言われています。
人間と接することが大好きで、人間の子供が近寄ってきても嫌がらずに一緒に遊ぶことも多いそうです。
鳴き声も小さいので集合住宅でも周囲に迷惑をかけにくい猫です。

バーミーズのお手入れ

バーミーズはきれい好きな性格なので自分でもこまめに毛づくろいをしている様子を見ます、
抜け毛はあまりないので一週間に2~3回でもブラッシングをしてあげれば良いとされています。
できればキレイな毛並みを維持することと健康チェックを行うためにも毎日ブラッシングやマッサージでコミュニケーションを図ると良いでしょう。

バーマン

ミャンマーで昔から愛されてきた高貴な猫

ミャンマーで昔から親しまれているバーマンは、起源とされる話がいくつか存在しています。

ミャンマーがビルマと呼ばれていた頃、寺院に「シン」という名前の白い猫が住んでいたそうです。
ある日、シンの世話もしていた僧侶が亡くなった時にシンは僧侶の遺体に飛び乗って
四肢から先の他は体の色を金色に変えて目をサファイアのような色に変え、女神へと変身を遂げたと言われています。
このシンがバーマンの祖先になったという逸話が存在しています。
バーマンがビルマの聖なる猫と言われるようになったのはこの逸話が存在しているからだとされています。

現実的な起源ははっきりとわかりませんが、一説には釈迦が生まれる前から存在していたとも言われています
バーマンが世界的に知られるようになったのは100年位前の話で、
1919年頃にフランス人がバーマンの先祖にあたるペアを持ち帰ってきましたが、
途中でオスが亡くなってしまいメスだけが残されたそうです。
メスはこの時妊娠をしており、フランスで無事に出産をして子猫が誕生しました。
この子猫とシャムを交配させて誕生したのがバーマンの母親にあたるとされています。

その後第二次世界大戦の影響でバーマンはたったの2匹になってしまいましたが、
再度繁殖が進められて1967年には公認を受けることになるまで回復できました。

バーマンの特徴と性格

バーマンの特徴は四肢から先にある被毛で、前足はグローブ、後ろ足はレースとも呼ばれています。
生まれてから2ヶ月後くらいから特徴的な被毛が目立ってきますが、
両親ともこのような被毛でも子猫に遺伝するとは限らないと言われています。
長い毛はシルクのようにしなやかでもつれることはないと言われています。
瞳は美しいサファイアブルーで、体つきは意外と筋肉質でがっしりしています。

性格はとても甘えん坊で物静かという印象を受けます。
家族に対して愛情が深いことや、飼い主へ従順な態度で接することから飼育しやすい猫です。
こちらが話しかけたことに対して返事をするようになるので、
コミュニケーションを図るほどお互いに信頼し合える良い関係を築けます。

バーマンのお手入れ

長い被毛を美しく保つためにもブラッシングとコーミングを一日一回は行うようにするのが理想的です。
毛は絡まりにくいのであまり神経質にブラッシングをしなくても大丈夫です。

遺伝的にかかりやすい病気として白内障や貧毛症、股関節形成不全、肥大型心筋症などがあります。
特に注意したいのは肥大型心筋症で、発見が遅れるほど手の施しようがなくなってしまうので異変を感じたらすぐに病院へ連れていきましょう。
10歳以上になると何らかの疾患にかかりやすくなることから、大切に飼育するようにしてください。

トンキニーズ

日本ではまだ珍しい猫の品種

一見するとシャム猫のような印象を受けるトンキニーズは、シャムとバーミーズを交配させて誕生した品種とされています。
トンキニーズが誕生したとされているのは1950年代のことで、ブリーダーがシャムとバーミーズの良い所を掛け合わせる形で誕生させたと言われています。
シャム猫の特徴的なシールポイントと呼ばれる体は薄い黄色っぽい色でポイントは薄い黒褐色、バーミーズの特徴的なセーブルと呼ばれる濃い茶褐色の毛色を上手に組み合わせることに成功しました。
しかし、その前に1800年代にキャットショーに出たシャムが起源になっているとも言われていますし、1930年代にアメリカの医師が輸入したウォンマウという猫が起源だという説もあります。

2001年からは混血種という分類から純血種に変えられており、世界各国で愛されています。
日本ではあまり見かける事は少ないですが、アメリカのカリフォルニア州では絶大な人気を得ている猫です。

トンキニーズの特徴・性格

トンキニーズは先祖がシャムとバーミーズであることから、両者のいいところをしっかり受け継いでいる点が特徴といえます。
しなやかな体つきのシャムと、どっしりとした安定感のある体つきのバーミーズと中間くらいの体つきという印象を受けます。
見た目はシャムに近い印象を受けますが、筋肉もしっかり付いていて運動能力も高い猫であることがわかります。

毛並みはしなやかで光沢感のある毛質をしており、四肢や顔、耳、尾にポイントが存在しています。
生まれたばかりの子猫の時には白い毛をしていますが、成長するごとにトンキニーズの色合いになっていくと言われています。

性格はとても人懐っこくて社交的な印象を受けます。
人間とも仲良くなれますが、自分以外のペットとも仲良く暮らすことができるので多頭飼いをしている場合でもすぐに環境に馴染む適応性があります。
シャムもバーミーズも好奇心が旺盛な猫なので、トンキニーズも好奇心があり遊ぶことが大好きです。

どんな事にも興味を持ち、飼い主さんにも遊んで欲しいと自ら要求することが多いでしょう。
子供の頃はとにかくやんちゃでいたずらをすることが多いかもしれませんので、危険になりそうなものは避けておくように工夫をしてください。

トンキニーズのお手入れ

短毛種なのでブラッシングをする場合は一日一回で十分ですが、
トンキニーズは皮膚疾患が生じやすい品種なのでブラッシングの際に異変を感じた場合にはすぐに病院へ連れて行ってください。
早めに治療を開始することで悪化を防ぐことができます。

また尿路結石になりやすいため、排尿時の異変がないか確認するようにしてください。
尿路結石を予防するためにはマグネシウム量が少ない食事を与え、塩分が多い人間の食べ物を与えないようにしてください。

サイベリアン

ロシアの厳しい寒さを耐えぬく猫

猫といえば寒がりで温かい室内でぬくぬくと過ごしているというイメージがあるもの
ですが、ロシアのように過酷な寒さの中でもたくましく生き抜いてきたとされるのがサイベリアンです。
サイベリアンは西暦1000年頃から存在していたとされる猫で、シベリアの森で自然に誕生した猫だと言われています。
厳しい寒さにも耐えぬくことができるように分厚いダブルからトリプルコートの被毛
を持つことから、自然とうまく共存できたのだと推測できます。

1980年代からロシアで血統管理が行われるようになり、
1990年代にアメリカでも注目された品種とされています。
ロシアの著名人も飼育していた猫として知られており、
かつて大統領を務めていたゴルバチョフ氏やメドベージェフ氏なども飼育していたそうです。

日本との友好関係を築くためにも活躍してくれている猫で、
2013年にはプーチン大統領から秋田県知事あてに寄贈されています。
その前に秋田県の知事が東日本大震災により被害を受けた際の復興支援に、ロシアが参加してくれたお礼として秋田犬をプーチン大統領に寄贈したことへのお返しとして行われたもので、お互いにその土地で愛されている動物を寄贈することで友好関係を築くことになりました。
この時贈られたサイベリアンはミール(ロシア語では「平和」という意味)と名前を付けられて大切に飼育されています。

サイベリアンの特徴と性格

サイベリアンは元々野生でたくましく生き抜いてきた猫なので、体はとても大きくて筋肉質です。
被毛は極寒の土地でも耐えぬくことができるように厚い毛で覆われていて、ガードヘアは脂でコーティングされているので防水効果もあります。
ふさふさの毛は年齢を重ねるごとに増えていき、猫の中でも一番多い毛量だとも言われています。
ちなみに、確証はありませんがサイベリアンは猫アレルギーの原因になりにくいとも言われています。

野性味溢れる印象を受けますが、性格はおとなしくて優しい子が多いです。
頭が良くて好奇心旺盛なことから興味があると何にでも手を出したくなるようなので、
お風呂や洗濯機に水を入れたまま放置しないようにしてください。
飼い主に対して従順で犬のように慣れますし、自分から初対面の人にも挨拶にいく人懐っこさがあります。

サイベリアンのお手入れ

サイベリアンは厚い被毛で覆われているためブラッシングは欠かせません。
一日二回はブラッシングをして毛が絡まないように注意してください。
活発に運動をするため食事量も多くなりがちで、きちんと管理をしてあげないと好きなだけ食べてしまう傾向があります。
結果的に太りすぎて関節炎にかかる子もいますので、食事量を徹底することと適度な運動環境を与えるようにしてください。

メインクーン

穏やかな巨人と呼ばれる猫

猫の中でも大人になった時の大きさが最大になると言われているのがメインクーンです。
ふさふさの毛が可愛いメインクーンは、起源や逸話が色々存在していることから、
どれが正しい説なのかはっきりわかっていないのが実情です。

一説によるとフランスのマリー・アントワネットに可愛がられていた猫だったという話もあります。
マリー・アントワネットがフランス革命により処刑されることになった時、密かにフランスから逃げ出そうと考えていたそうです。
その時に可愛がっていた猫(ターキッシュアンゴラ)6匹を一緒に連れて行こうと計画をしていたそうですが、結局は失敗に終わりマリー・アントワネットは処刑されてしまいます。
猫だけはアメリカのメイン州に辿り着いて生き延びることができ、
それがメインクーンの先祖になったと言われているのです。

もう一つの説はメインクーンの耳には飾り房と呼ばれる毛が存在していますが、
この特徴がヤマネコの外見にそっくりなことからヤマネコと土着猫の間で自然交配された猫なのではないかとの説もあります。
外見的には良く似ているような気がしますが、この説についても確証がありません。

最も有力視されている説が11世紀頃にバイキングの船に乗っていた猫が
行く先々でその土地の猫と子供を設けていたものがアメリカにやって来たという説です。
実はバイキングと一緒にやって来たとの説が有力視されている猫は他にもいて、
見た目がそっくりであることが有力視される理由になっています。

メインクーンの特徴と性格

メインクーンの起源には様々な説がありますが、ア
メリカの過酷な自然環境に適応する厚い被毛で覆われて大きな体格であることが大きな特徴と言えます。
首周りとお腹には特にふさふさの毛が生えているのが特徴で、全体的に耐水性のある毛質をしています。

様々な毛の色と瞳の色を持つ個体が存在していますが、完全に成猫の大きさになるまでには2年くらいかかると言われています。
オス猫は体重が10キロを超えることもあり、ギネス記録では世界で最も長い猫として123センチという記録を残しています。

大きな体をしていますが性格はとても温厚で穏やかな子が多くて飼育しやすいと言われています。

メインクーンのお手入れ

ふさふさの毛が絡まったり毛玉ができたりしないように、朝と夕方の一日二回はブラッシングとコーミングを行うのが理想的です。
メインクーンは遺伝的にかかりやすい病気があると言われていますので、異変を感じた時にはすぐ病院に連れて行くことが大切です。
特に脊髄性筋萎縮症と多発性嚢胞腎は遺伝的にかかりやすく、オスは中年以降になると肥大性心筋症になりやすいと言われています。