命あるもの

家族同然として暮らしていた猫とも、お別れのときはやってきます。
命あるものですので、それは仕方がないことなのでしょう。
突然やってくるお別れによって、飼い主さんは多大なストレスを受けることになります。
ペットを失くした直後から、食欲がなくなる。
涙が出てとまらない。
いつも疲れた感じがする。
下痢や嘔吐がある。
頭痛が続く・・・
などの症状が続く場合があるのです。
病院へ行っても特に疾患は見当たらず、心の問題という診断がくだされてしまいます。
このような症状は、ペットロス症候群と言われています。
ペットロスという言葉は、日本では10年ほど前から使用されるようになりました。
もしかわいがっていた猫が病気で死んでしまったとします。
飼い主さんは「あのときもっと早く病院へ連れて行けばよかった」
「どうしてあの症状にきづいてあげられなかったのだろう」
などと自分を責めてしまうのです。
「自分のせいで死んでしまった、かわいそうなことをした」と思ってしまうのです。
また今まで一緒にいた猫が急にいなくなってしまったという喪失感に襲われることもあります。
買い物に行ってもいつものようにキャットフードを買おうとしたら、「そういえばもういないんだった」というようなこともあります。
そう思うと急に寂しくなったり悲しくなったりして、精神が不安定になってしまうのです。

あらかじめ頭に叩き込んでおく

ペットロスにならないためには、あらかじめお別れのときはくると頭に叩き込んでおく必要があります。
猫が高齢になったら、「死」というものを認識しておいた方がよいでしょう。
心の準備をしておくことで、ペットロスを防ぐことは出来るといいます。
しかしそれでも実際にお別れを体験してしまうと、ペットロスになってしまう人も多いでしょう。
その場合はまず気分転換をすることが大切です。
趣味に打ち込むなど、失くした猫を思い出さない時間を作る工夫をすると良いと思います。
それでも気分が沈んだままの場合は、カウンセラーなどに相談してみましょう。
誰かに話を聞いてもらうだけでも、ずいぶんと気分が軽くなるものですよ。

実は我が家の猫とお別れしたとき、私もペットロスの症状を体験しました。
もう10歳を過ぎていたので、最悪の場合は想定していたつもりだったのですが、実際になるとなかなか死を受け入れることができませんでした。
思い出すたびに涙が出てしまい、一日中泣いていたときもあったのです。
今でもその猫を思い出すだけで、涙が出てきてしまいます。
「こんな悲しい思いをするのなら、もう猫なんか飼わない」と誓ったのですが、やはり猫がいないと寂しいものです。
お別れから数ヵ月後に、新しい猫を迎え入れることにしました。
子猫でしたので手もかかり、お世話をしているうちに徐々にそれまでの猫とのお別れを受け入れることが出来たように思います。
ですからペットロスになってしまったら、新しい子を迎えて、新しい思い出を作るのも良いかもしれません。